僕らが思い描いた二十一世紀/doon
 

 青春真っ只中の頃の僕らは
 世界がこんなにも変わらなかったと思ったことがあるだろうか
 原始人が火に温まるように
 まだ僕らが手の平に吐息を当てて
 僅かな温もりも得ようとしているのが
 果たして想像できただろうか

 たぶん二十二世紀もすぐにやってくる
 今のお年寄りには見ることはかなわないだろう
 若い僕らはきっと、その断片ぐらいは見ることができるだろう
 今と変わらない
 そんなに変わらないと
 今のうちに僕は叫ぶ
 遠い昔に思い描いた夢

 あの鮮明な色に彩られた町並み
 いつの世界で
 花となり
 魅せてくれるのだろうか
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