僕らが思い描いた二十一世紀/doon
 

 二十一世紀というものがやってきた
 何気なく
 僕らは息をしてきただけ
 身軽に空を飛べるようなものも無いし
 見たこともない食べ物があるわけでもないし
 すべてに ゆっくりと足跡をたどるだけの
 過去とのつながりが細く長く
 どこまでも続いていたという事実に気付いた

 まだ遠いと思っていた未来を
 いったい何のキャンパスで描こうとしていたのか
 二十一世紀というやつがやってきて
 ノストラダムスの予言ってものが昔はあったんだ
 何もなくて
 ただ僕らは現実に
 遠い昔と思っていた僕らが夢見てあこがれていた時代で
 僕らは息している

 あの頃の僕らは
[次のページ]
戻る   Point(2)