僕らが思い描いた二十一世紀/doon
二十一世紀というものがやってきた
何気なく
僕らは息をしてきただけ
身軽に空を飛べるようなものも無いし
見たこともない食べ物があるわけでもないし
すべてに ゆっくりと足跡をたどるだけの
過去とのつながりが細く長く
どこまでも続いていたという事実に気付いた
まだ遠いと思っていた未来を
いったい何のキャンパスで描こうとしていたのか
二十一世紀というやつがやってきて
ノストラダムスの予言ってものが昔はあったんだ
何もなくて
ただ僕らは現実に
遠い昔と思っていた僕らが夢見てあこがれていた時代で
僕らは息している
あの頃の僕らは
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