泥/山中 烏流
 
 
 
 
 
茶色のひかり
鋭利過ぎた沈黙
それらが開くのは
私のあたまの奥
 
まどろみの海で
死体ごっこ
理由を探すふりで
そうやって遊ぶ夕べ
 
 
 
 
胸でざわついたのは
羽虫の羽ばたき
ひかりを
取り囲むようにして
響いた空音
 
閉じた瞼の裏側から
誰かの手招きが見えて
応えないように
また、眠れない
 
 
 
 
ほら
 
朝が来る
 
 
 
 

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