泥/
山中 烏流
茶色のひかり
鋭利過ぎた沈黙
それらが開くのは
私のあたまの奥
まどろみの海で
死体ごっこ
理由を探すふりで
そうやって遊ぶ夕べ
胸でざわついたのは
羽虫の羽ばたき
ひかりを
取り囲むようにして
響いた空音
閉じた瞼の裏側から
誰かの手招きが見えて
応えないように
また、眠れない
ほら
朝が来る
戻る
編
削
Point
(2)