「彼女は無糖派」/
菊尾
。」
「そうだよ。で、どうする?触る?」言いながら胸を突き出す。
憎らしいから触ろうと見せかけて脇をくすぐる。
「ちょっとちょっとごめんごめん、まじ無理!脇弱だからあたし!」
ケラケラ笑いながら私達は歩いている。
波みたいに寄せては返してそんな日々。
私は彼女が好き。性別なんてちっぽけなものだと彼女に出逢って気付かされた。
今度、指輪でも買いに行こうかなんて相談している。
うんと可愛いやつで、でもシンプルなものを買おうよ。って。
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