5月だったね。/Lucy.M.千鶴
 
5月

新緑は 鮮やかに

丸く 優しい
木漏れ日を 揺らして・・・

きみと ふたり・・・

わたしは

「すき。」

と 呟いた。


風が

さわわと吹いて

きみが

ごめん と 云った。


心に 温かく 蘇る

遠いメモリー

空を仰げば
どこまでも 青く
ひとつきりの 青さで・・・

きみがいた。
あの日は・・・

嗚呼、
それは、紛れもなく

5月。
戻る   Point(2)