朝についたシミ/唐草フウ
 
捨てるように なぐり蹴るように
削ぐようにして
落としていっても
それはあなたの  ものだ  よ。


てのひらに集まる
てのひらによせるならば
そう 小さな花びらのやさしさで 
包みたい 露を落とさないようにして

ジレンマも
葛藤も、ドラム式にぶっ込んでみても
ますます縺れるだけだ  よ。

ことばは乾いたり濡れたりして
物持ちのよい主を 探しだす
おはようの時間は、人が動き出す
おはようの時間から、ことばも
空に吸いこまれるか
地面の影にとけこむか
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