火葬/chocoa
 
黒く焦げた
手紙の切れ端
風に舞い上がり
粉々になる

これでもうあなたは
どこにも居ない
ずり落ちた先は
知らないところ

錆びたドラム缶の中から
聞こえてくるのは
祈り
それは私の声

『火葬』

バケツの水を
撒き散らせば
炎はやがて消え
夕闇が迫る
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