学生時代疾走詩/短角牛
 
精一杯になりたくて

自転車を目一杯漕いでみた

瞬間最大風速で駆け抜けた


あの時は精一杯になれなかった

精一杯だったかもしれないけど

考えることすらできなかった


精一杯になりたかった

精一杯な自分が並走していた

誰かに認められたいという気持ちは

自分に認められたいという言葉の横顔だった。
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