モザイク/
相田真理子
ぽとり 私の胸の中に飛び込んできた
水滴は波紋を広げながら
囁く
囁くよ
未来永劫の孤独と虚しさ
此処で立ち止まれば終点となって
一切にfinの文字を打てるのですか
この空は乱反射
何も映すことを許してくれない
このまま耳をすませて
飛んでいく水滴の羽音を聞く
小さく口ずさむ歌がこなごなと崩れて
掻き消えない胸の傷あとをモザイクにしていった
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