「精霊、山の手」/菊尾
 

 そこで賞味期限切れの弁当を狙え。
 弁当もそうだが人を誘うのも難しい。
 皆普通に警戒するからな。私も何度も失敗した。
 それでは健闘を祈る。」


腹が立つがあんまり怒れない。
なんか適当な感じになる。ゆる〜い気持ちになる。
だからあのおっさん、あんな感じの会話しか出来なかったのか。
それがこの山のせいなのか
俺が山の手になったからなのかは定かではない。


「うわっ、本当に服の上から体毛が・・・服から毛生えてるみたい」


「追伸その2
 冷蔵庫は不思議な事に電気が通ってないのに保存が利くぞ。
 それとプリンあるから食べてもいいぞ。」


やっぱりムカつく。

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