小鳥/
アハウ
小鳥が木々の間でさえずる
東からの陽光は力いっぱいカーテンを押し
木と木の間の陽だまりの陰
微弱な風に誘われ 揺れた
飛翔の者
その素早い軌跡をガラス戸に焼きつけ
さえずりは空に昇り ふりまき
滑空の余韻 音波は寄せ来る
木々から木々へ
この両の手に収まる
デリケートな生命体は
空間ベクトルの権化
移動し続ける
空の飛翔の小鳥
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