退屈に過ぎる日/ホロウ・シカエルボク
 








退屈に過ぎる日
空は暗く
降るか晴れるか
まだ
決めかねている
約40キロで
狭い道路を抜ける
エンジンの歌の反復
頁をめくったけど、次にはいけなかった


いつだったか
長い詩を書いて
しばらくそいつに捕われた
言葉は伸縮自在、だけど
詩人どもは自分でそこに枠を設ける
こころを歌うことだけが
詩情と呼ばれるわけじゃない


梅雨入りしたらしい
長い憂鬱が続く
墓参のときの神妙さみたいな
湿気が頬っぺたに張りついて剥がれない


アイドリングはよせよ…アイドリングは
すぐにアクセルを踏まなきゃいけないようなことな
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