そこにある虚無/ジム・プリマス
 
読んでも、何も感じない

何もつたわってこない

そもそも、それを詩と呼ぶべきなのかどうかは別にしても

そういう詩が多すぎる

そういう詩をよんだとき

僕が感じるのは救いがたい虚無だ

それを目の当たりにすると

僕は力を損なってしまう

感情をそこなってしまう

それは僕の生きるために必要な要素を

やわらかな海綿のように吸い取ってしまう

そこには感情はない

ただ形容しようのない憂鬱が存在しているだけだ

損なわれたものの代償は何だ

損なったものの代償は何だ

僕には分からない

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