片恋/
佳代子
蜜色のレクイエムなりや君の目の星夜の胸に思いもて眠り
酩酊の月影窓を濡らすごと恋病む胸は揺れて輝く
傷つきて背に暮れ色のボヘミアン君が言葉に寄る辺みつけり
草も木も夏の盛りの気も失せり永久に変わらじ君なる夏は
シクラメンの花紅に冬立ちて君知り初めし日の懐かしき
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