フェンディの112万のコート/
チアーヌ
をイカレさせたら
トイレで見知らぬ男とセックスする
あのきれいなミンクのファーを
精液まみれにして
わたしは男の足元にしゃがみこむ
その男は変態でイカレてる
手にはカッターナイフを握ってる
男は笑いながらわたしを
あのコートさえあればわたしは
わたしは今でも時折あのコートのことを思い出す
まだあれはあのままあそこにあるのだと
ウィンドーに飾られてわたしが腕を通すのを待っているのだと
ぼんやりと考える
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