僕のアサガオだけ腐ってる/青木龍一郎
 
は大火傷を負って、みんなが眼を覆う顔になってしまう。
僕の顔を見て、みんなゲロしちゃう。

僕は走り出して、テレビの生放送に映りこむ。
テレビの前のみなさんもごいっしょにゲロを吐いてしまう。
そして、僕も鏡の前でゲロを吐いてしまうんだ。



そしたらファンタジーワールドの始まりだ!
僕はグチャグチャ真っ赤な顔して、両手に風船を持って踊り始める。
笑顔に硬直した顔をこしらえたキャラクターたちが音楽に合わせて踊りだす。
僕はたくさんの可愛らしいキャラクターの中心で、そのミイラのような顔を振り回す。
今度こそきれいな花火がたくさん上がって、僕の後ろにある巨大スクリーンには、民
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