僕のアサガオだけ腐ってる/青木龍一郎
 
昼間だというのに上空に花火があがった。
なのに、何故か街は悲しげだった。
それは僕の心の中で過疎化が始まっているのと、リンクしているようだった。
例えこの花火が僕の幻だったとしても、何も恐ろしくないよ。

今日は晴れ。
体も晴れ。
でも、世界には大雨が降ってるんです。
空が青いのは決していいことじゃない。
見つからない。
見つからない。
僕が笑うとみんな泣く。
僕が泣くとみんな笑う。
僕が死ぬとみんな泣く。
僕が右手を挙げるとみんな泣く。

地の果てまで青色が広がったら、そのときに雲の上から地面に向かって花火を打ち下げたいよ。
それは地上の僕に直撃する。
僕は大
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