燃え尽きた惑星の祈り/
水島芳野
今にも殺められてしまいそうな
そんな真っ白で鮮やかな月でした。
あなたは砕けた直後にこの胸のうちで氷解し
けれどわたしはそれを生涯忘れぬと誓った。
零れないのは夢物語と願望で
いつだって、賢い人はこの世を捨ててゆく。
愚かな人よ
今
共に歩もうではないですか
零れえぬあの空の星
早くこい、
私を見ていてくれと
祈りながら
泣きながら
腕を広げて、
――今ならばきっと、
私はあの星を抱きとめられる。――
そんな浅はかな確信に縋って。
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