ヨルノテガム型/ヨルノテガム
 
らだ
忘れてしまうような空白たちと
ある一点で重ねる凝縮を体感してきたはずだ
出来事、消火してしまった感情や経験、風景、空気
忘れてしまえた出来事とも呼べないような出来事、様式を
大切に思うべきだ
空想に飛べていた僅かな隙間を、より広大な空白を
愛しこそすれ、怖れなくてもいい

虚しさは無い
虚しさは体調不良のようなものだ

空白に希望すべきだ

毎時、空気に出会うだろうし順に忘れればいい
残りカスのような記憶に捕まるより
吸い込む色と吐き出す色を思い描き疲れるのがいい










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