ダッチとアンゴ/udegeuneru
 
「いいんだ」
「なぜ?」
「気分を変える必要がないからな」


カウンターの上に白黒ツートンのグラスが差し出された


「いつも同じだと飽きないか?」
「心がけているんだ」
「どういうこと?」
「川の流れは絶えず同じように見えるが、一度として同じ水は流れない」
「俺は毎日同じ女とヤってると、もうウンザリしてくるがね」
「別に説教しようってわけじゃない」


「なあ、あんたいったい何をしてるんだ?」
「俺はいつか爆発する時を待っているんだ」
「爆発?そんなものあるのか」
「ああ、いつか必ずやってくる」
「・・・」
「・・・」


「いや、本当のことを言
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