夜の行進/短角牛
 
ふたりで帰る道はいつもと変わらぬ道

でもあそこに見える、駅前で一番高いビルは

もやりと霞むんですわ

ふたりで帰る道はいつもと変わらぬ道

でもあなたは歩きだから

僕もいつもの自転車をひいてゆっくり進むんですわ

あと一年 一緒にいれる時間があって

月並みだけど夏には麦酒を飲んで

秋には冷酒を飲んで

冬には熱燗でもやって

月並みだけど本音で話して

ふたりで歩くことが明日もあるといいなと

ふたりで歩きながら思うんですわ。
戻る   Point(1)