ひとつ つながり/
木立 悟
ことばかりをし
ときおりそのまま眠ってしまい
目ざめてはまたくりかえし
あなたはあなたでいるのでした
炎の音を浴びすぎて
少し痺れた舌先に
夜は夜のまま落ちる
水の音 土の音
痛みなく 熱のある
みずみずしい傷のむらさき
不思議なつながりがひとつ消え
皆それぞれに離れて唱う
たくさんの息つぎが
光の去ったあともかがやき
降る空のなかを昇りつづける
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