飲むヨーグルト、ブルーベリー味/ki
 
チが反響し
僕もあの名札を付けられそうになる
『そのときだけ私たちは機械です』

蛍の光はもう、ない。



飲むヨーグルトの容器を潰した

白い液体が飛び出した
飲むヨーグルト、ブルーベリー味は
薄紫のくせに牛乳のふりして
地面に横たわっていた

酢コンブを手に取る
指に白いツブツブがついた
それを舐めると
しょっぱいのか
舌が痺れた

後ろを振り向く
夜空に輝くスーパーのネオンは
真っ白すぎて





女の人の顔をもう、思いだせずにいた。


戻る   Point(1)