夏至/モリマサ公
 
口でちからづよく占いや方角について説明してて
新聞や雑誌の文字たちはふくらんで
湿りながらくっついて重なり
子供が
腕の中で
重くなり
眠たくて泣いてる


燃えている
ほら太陽はいつだって
孤独の中心で自転してる
孤独
という意味の中でつながっているあたしたちは
いつも流動的であふれて
こうしてここにくっついてる影だってみんな
この瞬間もずっと輪郭を共有してて
そしてどこまでもつながってて
いつか戦いは終わるんじゃないかって
ただ
なんとなく楽観視してる

あったかいスープをちょうだい
お皿に1つでいいから
固くなったパンをかみながら
虫の食った
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