ひみつの散歩道/こゆり
とおくで声を聞いた、
少しだけ厚い雲の下
足を止めその先を探す
*
意味なんてなかった
ただ身体が伝えようと
やわらかな 部分に
ずっとずっと、とおくにいるから
忘れてしまっても、いいよ
おもいきり振りかぶった姿は
不格好で
そんな姿を見せるのは
ちょっと恥ずかしいのだけど
チカラいっぱい
ありったけの気持ちを
投げられるだけ
投げ続けた
最後の一球
思わず振り返り
描かれた放物線の
後を追う
渇いた音が
うつろげな空に
新たな道を作って
*
キミへと続くその道を
まわり道してる
その途中で
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