せつないきもち/アンテ
どんはなされるばかりで
あしがもつれてころんでしまった
じめんにころがってかたでいきをしていると
なみだがぽろぽろながれだして
そらがとてもあおくて
じょうくうでかぜがごぉごぉおとをたてていた
なみだがぽろぽろながれて
ひざしがあたたかくて
きのえだがかぜにゆれていた
むねのおくがいたくて
くもがそらをゆっくりとよこぎって
なみだがぽろぽろながれた
しらないひとがとおりがかって
てをさしだしてくれたので
からだをおこしてほこりをはらった
あの わたしのきもちがゆくえふめいなんです
どこかでみかけなかったですか
たずねると
そのひとはじっとわたしをみつめて
そしておだやかにほほえんだ
なみだがとまった
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