ダウナー/有邑空玖
これきりにしようと云って
飲み込んだ言葉は届かない誓い
夜の闇にも 朝の光にも
世界が終わる兆しはなくて
いつだって同じ毎日だ
朝顔が咲いています。
緑色の葉は光を蓄えて、キラキラ。
今年も夏が来ました。
君がいない、十度目の。
アスファルトは熱を持って
少しも優しくない
あたしが接吻(くちづ)けたら
終わるかな、全部
陽炎だって本物に成りたい
かき氷は抹茶ミルク。
夏祭りは終わってしまうから楽しい。
君の代わりに呟いて、
アセチレン洋燈(ランプ)、どうして寂しくなるのでしょう。
未
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