理想と現実/薄紅
 
慌しい毎日を
振り返りもせず
ただひたすら走って

逃げ帰るのは
小さな1R(テリトリー)

今までの事に
鍵をしてカーテンを閉じ
疲れや悩み
どうしようもない
いらだちを
脱ぎ捨て洗い流したら

何も考えずに
私だけの夢(テリトリー)へ


広大な大地に
鳥のような魚が飛び
白い帆船が風のように
走っていく

天使のように翼があったり
悪魔のように微笑んだり
知らないはずの知識や
身におぼえのない技
あったことがないはずの
人もしくは神

果ては
銀河の外まで出かけている

笑って
泣いて
怒っている

まるで私がそこで生
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