さよならを/REMINGSセシル
がまだ元気で
ぴんぴんしてたとき
ふたりで
木の根元に埋めました
12月の日曜日の
静かに小雨の降る午前10時でした
寒い冬の濡れたアスファルトが
ぼくたちだけを見てた
土は固いし
かじかんだ手が
赤くて痛かったな
あのあとほんの1、2ヶ月経った
くらいだったね
きみの心は生き続けているでしょうか
きみはちゃんと生まれ変わったんでしょうか
ぼくは何度も冬をこして27才
きみはぼくを残したまま12才
いや
たまたま
冷房をかけたまま
眠ってしまって
冬みたいに寒くて
目が覚めたものですから
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