泣き虫の君に/狩心
 
つるとうどんのようにのど越しツルやかに君の頭はハゲるだろう
だからそう心配するなよ せかいは完全にイカ墨スパゲッティ!なのが美しいんだからさ、

そう告げると君はより一層大声で泣いたけど
そのおかげで人々の涙は涸れて声も枯れて
わたしはヒューマノイドですと虚言を言うようになった

ああ、なんか分からないけど わたしとあなたコミュニケーションしてる?

君は箱の中に何が入っているかを気にしなくなって
箱から流れ出る音に耳を澄まし
それが蒸発するときの熱を感じるようになった
君が昔言っていたところの「やさしさなんて存在しない」
君が顔に土を塗るときの衝動 僕に唾を吐きかけると
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