★95 ニスギテイタ、フタリ/
貴水 水海
僕と君が
向かい合ってコーヒーを飲んでいたね
君の話した思い出話が
涙で途切れてしまった
僕たちの間を
吹いていないはずの風が
駆け抜けた
君は
僕ではだめだと
直感したんだね
そう
僕と君はだめだった
お互い
似すぎていたんだよ
過去も今も
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