Happy Town/くれいじー・こすぎ
なんだか皆集まってきては
肩を組んでイマジンを歌っていた
明日になればクリスマスツリーは枯れて
サンタのおじさんは長期休暇に入る
ありがとうを百万回唱えた2人は
モヤモヤを全て取り払って見つめ合う
おせち料理の好みが分かれるので
蒲鉾と黒豆は慎重に2種類買う
記念日は毎日毎日少しずつ増えて
明日は何の日かスケジュール帳でチェック
週に何回会ったとか
月に何回お泊りしたとか
どうでもいいことでも
声や体を触る事で安心や不安を繰り返して
喧嘩をしては仲直りして
友達との会話で常にノロけていた
日々も徐々に安定してきて
母校も出身校も環境も
まるっきり違った2人が映し出した
フィルムになりきらない共同作業は
いつしか世界遺産みたいな宝物になった
腰振る夜に街はいつも歓迎してくれて
二人が純愛なる行為をする時に限って
ハプニングを用意しては思い出作りに奔走して
毎日初恋気分になれる
2人は手と手で繋がりあえる
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