ビタミン/
霜天
っていた
どこも輪郭は似通ってしまって
脱ぎ捨てるように前に進んでは
ひとつ
不足を補うように見上げては
取り込む
循環しているんだって
必要不可欠なんだって
充填しては
脱ぎ捨てるように前へ
国道沿いの校舎の上で
スピーカーは少し音痴で
いつまでも明けない梅雨の雨の中
ひとつ
控えめに鳴らされる
ひずんだチャイム
ここでは
帰り道はいつも示されている
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