花という花をあなたにあげよう/umineko
 



どこかの雑誌に、ブログなんて時間の無駄、っていう処世術が載ってた。気持ちはわかるよ。痛いほどにね。短時間で、最短距離で、追いつこう。追い抜こう。詩を書くことなんて、無駄中のムダ、なんだろうなあ。そんな人たちから見ると。



だけどさ。
自分は、たぶん間違えない。過ちは、たぶん何度も犯すだろうけど、間違えない。
詩を、書いている限り。

詩を書かなくなったら、たぶん私はその辺の石ころだから、蹴飛ばしちゃったりしていいですよ。

あるいは。静かな川面に向かって投げたら。2、3度すべって、いつもより遠くまで届くかもしれないな。

夕暮れの川面をすべる、かつて私だった石ころは。

いくつかの波紋を残しながら。
ロマンチックに消えていく。

 
 




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