モグラになりたい/おるふぇ
この日を
どうやって過ごすのか
オートマティズムの中に
緊張感を保つ
朝だ
朝だ
彼女(いつのまにそんな気がしてきて、そう呼んでしまっている自分がいる)は
寝返りをうち、ぽかりと口を開いて、こんこんと朝に逆らう
疲れて眠ってしまったのだろう
きっとそうさ
とても僕たちは飲んでいて
夢半ばの気分で、ここに来たに違いない(ここはどこだ?)
ランジェリーをつけてあげたのは、確か僕のような気がする
いびきだけでは、物足りなく思い、部屋の出窓のスペースにあったコンポの再生ボタンを押した
優美な音楽がたらたらと流れはじめる
音は空間を占有し
やが
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