悪いけれど/
musi
貴方のかく絵に想う所があって、
ぼくは、泣きもしないが、どうとも動けなかった
夏の名残る、セミの抜け殻を秋の木の葉にかくして埋めるように、
すりつぶして、どれがどれだか分からなくしてしまうなら
そのまえに、あなたのその手も一緒に隠してしまいたい しまえばいい
その絵を破って、葉っぱの欠片と混ぜ合わせてしまう前に
その創造する手を、
ぼくは好きだからと
或いは詩にして、君に一枚、贈ってしまうおうかしら
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