独りぼっち/AKiHiCo
繋いでいたはずなのに
いつの間にか
いなくなっていた
誰かと影踏み遊び
また日が暮れて
皆はどこかへ帰ってゆくのに
僕だけ帰る場所がないよ
灯る家の明かりは
温かくて僕だけに冷たかった
誰なのか判りもしないまま
笑顔を向けてみるけど
声は返ってこない
掻き集めた花で冠を
暗い芝生は誰かの夢に
似ているような気がした
香りはあの人の笑顔のようで
寂しく冷たかった
今晩も僕は独りぼっち
早く朝になればいいのに
そうすればきっと
また
来てくれる
戻る 編 削 Point(2)