大力の女/チアーヌ
 
秘書にしていることが....だって彼女は、こういっちゃなんだけど、大した学歴でもないし、英語力もあまりないし」
「そうですね。彼女はしっかりはしていますが、いわゆる勉強方面は弱いです」
「そうすると何かね、彼女はその事件のあとから、社長秘書になったのか」
「そうです。すぐに抜擢されて、今も」
「そうすると、彼女は、秘書というよりは」
「ボディガードのつもりかもしれないですね、社長は」
「なるほど、そうだったのか。しかし.......。大変なものだな」
「彼女のお兄さんと言う人に、話を聞いたことがあるのですが....。お兄さんは、この話を聞いて、もう大笑いで」
「大笑い?」
「相手
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