松江にて/短角牛
別になんでもない仲の君と
なんの因果か島根は松江の町を歩く
きれいな川 かと思いきや宍道湖
というか本当はきれいな水ではないんだけど
考えてみれば生きているってことは なんて
そんな難しいこことはわからない
所詮 人生じゃないですか
高価な本に書いてあるような そんなもんじゃないと思うんだ
松江にはうまいものがたくさんある
べべ貝 穴子 こうたけ
君はうまそうに食べる
別に 美味しいね、だなんて
微笑みあうわけでもなく
たとえば人生ってそんなもんだ なんて
かっこつけたら逆に滑稽な顔してるから
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