何度も/とると
 
ある時
止まった時計を見て
心がざわつくように

あの時
置き去りにしてきた後悔に
一瞬にして新たな明かりが灯る

あまりにもつらいから
その明かりを吹き消すために
握っているシャープペンを放す

代わりにあいまいな空間を
持て余すことになったその手には

震える迷いも

拳を作る決意もなくて


黒板の方程式は
ノートに写しとる前に
ただの粉と化してしまった
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