僕は詩が書けない/ゆきのかけら(翡翠)
 
全てを吐き出してしまった

何かが身体を這い出す感覚

これから何が僕を締め付け

殺しにかかるか分からない

泣きたい場所は何処か

本当とは何か分からないが

必要なものだけは

何かが分かった

これを追いかけるだけなのだ

極彩色の羽根をもつ

イカれた鳥が行先を導くけれど

多分僕にはそれが見えない

君から放たれる

鱗粉が身体中を覆うから

きっと

二人は

共存しながら共有しない

夢は殺して混沌を生きるんだ

絶望的脱力が心地よくて

死んでしまうような

白夜の世界に生きている

きっと二人は…


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