僕は詩が書けない/ゆきのかけら(翡翠)
全てを吐き出してしまった
何かが身体を這い出す感覚
これから何が僕を締め付け
殺しにかかるか分からない
泣きたい場所は何処か
本当とは何か分からないが
必要なものだけは
何かが分かった
これを追いかけるだけなのだ
極彩色の羽根をもつ
イカれた鳥が行先を導くけれど
多分僕にはそれが見えない
君から放たれる
鱗粉が身体中を覆うから
きっと
二人は
共存しながら共有しない
夢は殺して混沌を生きるんだ
絶望的脱力が心地よくて
死んでしまうような
白夜の世界に生きている
きっと二人は…
戻る 編 削 Point(1)