見つめなおすひと/恋月 ぴの
自分で考えてみても些細過ぎる悩み事を
頷きながら聞いてくれる
復縁できたらとか下心あるのかな
彼だった頃は喧嘩ばかりしていたのに
なんだか不思議だよね
今では心を開いて相談できる
同志とか戦友とかそんな存在に思えてしまう
これって身勝手すぎるよね
心苦しさとかもあったりするけど
あれは親友と信じていた子に裏切られた時のこと
誰にも相談できなくて
どこか遠くへ行きたくなって
夜更けのベンチで行く当てもなく星の瞬きを眺めていた
心配かけたくないから
今思えば心の弱さを曝け出すことへの躊躇いから
そんな言い訳していたのかも
何かあったら連絡しなよ
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