おもう/
こむ
蛍光灯の 暗い夜
あの日 あの時 と
目を閉ざせば
夢のきれはしで
がさがさと散らかった
部屋の隅から
海が わきたち
波が あふれ
風の音 鳥の声
暗い目をして
空を見上げる ひとがいて
遠くから 語りかけている
波に消されて 届かない声
目を開けば
波は去り 風は止み
光は 消えてゆき
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