や☆さ★し☆さ★/青木龍一郎
 
平日の昼間から僕のアドレス帳に登録されている人間たちに片っ端から
「雲を見に行こう」とメールを送りまくった。
来てくれたのは友人の一人モモサキだけだった。


彼はメールの一時間後、ピストルを持って我が家にやってきた。
僕は、彼からピストルを奪い取り、そのまま銃口を空に向け、一匹の鳩を撃ち殺した。


「さ、河原にでも雲を見に行(ゆ)こうか」




僕らは歩きながら、ロウテンポに会話を繰り広げた。

「ねぇ、さっきの鳩食べれると思う?」

「無理だと思いますよ。食べない方がいいです。カラスだったら食べれるでしょうけど。」

「おっ。ブラックミートパイってか
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