マグネシウム/
こゆり
花火 のよう
ではなかった
燃え上がった炎
お互いのいのちを
内側から削り合って
混ぜ合わせた粉に
火矢を放つ
一瞬の火花の中
求め合い
探り合う
薄い皮膚だけ保たれて
激しく燃える
生きるために
一瞬の火花の中の
真実を求めるために
闇の向こうには
むらさきが咲いていた
あの日 君は
心臓のにおいがした
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