先端/Etuji
 
先端へ向かう
先端にはぎりぎりの刹那がある
意識の
肉体の
先端には果てしない落下への幻惑がある
ありふれた机の先端にさえ
底知れぬ奈落がみえる
先端の先へさしだすのは祈りだ
それが無駄な行為だとしても
祈りよりほかに投げるものがない
そして
ぎりぎりの際で
今日という先端から
飛ぶ。
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