青白い空(悟ったからって別に)/ホロウ・シカエルボク
青白い空に僕が飛ぶ
青白い空に僕が飛ぶのだ
明け方の淡い夢の様に
暮れ方のカゲロウの羽ばたきみたいに
青白い空に
青白い空に
息をし始めてからこれまで
確かに吐いたことなどなかった
古い
水の様によどんだ
いつかしらの息が
確かな線を殺していた
確かな線を
ぶつ切りにしていた
青白い空
もっと青くなっても
犯されたものは
二度と
綺麗になることはない
青白い空に流れる風は
そんな
瞬間を
ターン・テーブルのEP盤の様に
ぎこちなく
ぎこちなく繰り返す
その時に乱雑に混じる
ちぎれるみたいなノイズの
こ
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