愚痴/蜜
こうやってる間も 私は母に叱られていた頃のことなんかを思い出したりしている
つまり 退屈な時間
視線の先には円相場の話をしている年配の男性がいて
値を上げる という言葉が もう退屈任せに 音を上げそうになっている
何が理由かわからないですって
その気付かないところが理由なんです
早く切り上げたい別れまでの時間に
ストローの袋で紙縒りが二本できた
これ以上嫌いにさせないで
覚えたてみたいにトラウマって言葉を使うところにだって苛立つ
心が豊かという状況を
お金があると思い込んでる貧しい人間
うん、わかってる
これはただの愚痴ってことも
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