ハッカ/江奈
 

横たわった夢を見据えている。
掴み損ねた明澄な明日を脳裏に描き、代わりなんてないと何度も願掛け
ひたひたと笑う。
思い通りに動かない駒を見るのはまっぴらだった。
胃が軋むのは毎度の事で気にも止めない。
流し込むのは冷めてしまったコーヒーと噛んだら痺れた甘くて苦い薄荷飴

澄んだ寝顔が美しかった
真っ白い花が咲いているみたいで。
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