太陽の下でサーフィン/狩心
 

その剃り跡が青褪めていて
若さを道端に落とす事が出来ないで居るのか ハッピーなお星様よ
もう眉毛が蘇らないように仏壇の前で祈った
睫毛が傘となって光や雨を防ぎ
目ん玉を硝子のビー玉へと変革させた
それをキャンディ代わりに舐めているぼくらは
照準の定まらない銃口に狙われたまま
撃たれずに道端で飢えてのたれ死ぬ
犬が踏んづけて行ったサ
私たちのメルヘンチックな人魚の尾ビレ
いとも容易くコンクリートの地面に張り付いちゃった

ごめんね
電信柱と影踏み

イメージなんていらない
それらがぼくらを惑わす愛情で溢れていたら
そいつら裁判官を人質にとって
もっと金を出せと脅迫してくるだろう
片足で天秤に乗っている気分サ
左右の手のバランスを間違えただけで
逆側に乗っている愛の塊が投石として
戦火にひしめく城壁に叩き込まれる
ふぎゃー ぽーん とか言って



ぼくらは風だった
犬になんてなれそうもない


ぼくたちは0と1を握り締めながら
それ以外の数について考えつづける


飛んでしまった意識

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